楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

U嬢の学び


大学にいるよりはるかに長い時間を
王国で過ごしているU嬢。
友人たちや教授から、
「そろそろ日常に帰っておいで」といわれているようです(笑)。
さらに、内定先の企業からは、
「鴨川での活動についてレポートせよ」といわれたらしく、
少々考えておりました。


U嬢の考えが分かるわけではありませんが、
私なりにここでの学びを考えてみます。


思うに、ここにはまぎれもない「生活」があります。


U嬢の幸せとは、「毎日飯が食えるんだよ!」ということだそうで、
それに対し、彼女の友人は、「毎日飯は食えるじゃん、あたりまえじゃん」
といったような対応だったそうな。
別に彼女の友人を否定するわけではありませんが、
私にはU嬢の幸せが分かるような気がするのです。


今収穫しているカブは、U嬢とともに8月の下旬から
9月の初旬にかけてまいたものです。
彼女は、来るたびにそのカブの姿を見て、
間引き作業もしています。
そうしてできたカブの味といったら!
それは「幸せ」という言葉でも表現しきれないくらいの
おいしさです。


「自分で育てた喜び」とは最近よく言われる言葉ですが、
単純な言葉にこそ真実は宿る。
U嬢は、王国で大地と対話し、暮らしているのです。
都市で農業の危機を語るより、身体ごと体験してみて、
それからもう一度考えていくことが、
これからの彼女の生き方に何らかの影響を及ぼすはずです。


そんなことをつらつら考えていると、こんな文章に出会いました。
ページが見つかりません:@nifty
「自然とのつきあい、もしくは自然のなかでの生活(農はもちろんその一部)では、
そんなつきあい方が大事なのかもしれないと思うのです。
主従関係とか、受け身になっていくとかではなく、
相互作用を常に及ぼしながら、お互いになくてはならない関係と認識して暮らしていく。
そんな生活がしてみたいのです。」


相互作用を常に及ぼしながら、
お互いになくてはならない関係と認識して暮らしていく。
そんな暮らしの練習をこの場でしている気がします。


そういえば、昨日は妻と対話する時間を持ちました。
結婚してそろそろ一年、振り返ってみない?という
妻の提案でしたが、二人ともお互いに感謝している、
互いに支えあっていこうね、といった会話をしたのでした。


王国では、農的生活の提案と実践を行っています。
U嬢が今後どのような活動をしていくか、それが
どんな活動であっても、大地に立って考えていってほしいな、
そして自分もそう生きていきたいな、と考えました。