楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

「長狭地区幼保一元化試行に係る経過説明会」に出席した


(本日は長文であり、直接王国と関わる内容ではありません。
しかし、地元と密接に関わる問題ですので、書くことにします。)


長いタイトルの説明会です。
簡単に言えば、鴨川市長狭地区、というのは
大山、吉尾、主基(すき)という3地区に分かれているのですが、
地区ごとに保育園と幼稚園が存在しているのを
一緒にしてしまおう!という政策です。


娘が生まれ、こういった説明会への
案内状が届くようになりました。
そういうわけで、地元の大山小学校まで
足を運んできました。


説明に来たお役人は6人。
教育長を始め、学校教育課課長、その課長補佐、
福祉課課長、その課長補佐、あと一人は役職を聞き漏らしました。
福祉課課長補佐氏が今年度から
開始された吉尾保育園、幼稚園の一元化の現状について説明。
その後、質疑応答に移りました。


質問1 「そもそも、幼保一元化にはどういったメリットがあるのか」
回答 (教育課課長より) 
?旧鴨川町(鴨川市は以前鴨川町、江見町、長狭町の3町でした)では
幼稚園における4歳児教育がなされていなかったので、長狭地区でも
4歳児教育を開始しようと考えた。
?長狭地区における少子化により、子供たちに社会性を
持たせるためにも20人程度の規模が必要ではないかと考えた。
?幼稚園は従来2時半ごろ終了していたが、幼稚園でも
預かり保育をしてほしい、という要望にこたえようとした。


これは、回答としては模範的だと思います。
確かに、かかる観点からの改善は必要でしょう。


質問2 「保育園が狭くて、元の幼稚園を使うとはいっても
車の通りもあるし、移動だけで30分以上かかり、結局のところ
狭いところで一日中すごすことになってしまうのでは。その
現状をどう改善していくのか」
(質問の背景には、子供たちが狭いスペースで過ごさざるを得ない現状、
そもそも一元化開始時には、元の幼稚園のスペースや、
隣の小学校を活用することで対応するとしていた)


回答 (教育課課長)
「教育というものは、一つの流れでありまして、
時間で区切るものではございません。したがいまして、
(たとえ30分しかプールに入れなくても)
大きな子が小さな子の手をひいて
道路を渡ったりする点で社会的な教育効果はあると考えます。」


おやおや。回答がはぐらかされてしまったようです。
この後、できるだけ早く改善したい、
しかし予算がつくか分からない、という
答えが役所側から出ましたが・・・
(いったいどっちやねん。)


質問3 幼保一元化されてしまうと、
これまで通っていたより遠くなり、送迎の負担が増えるが、
スクールバスなど出す方針はあるのか?


回答(教育長)
「小中学校は義務教育でありますので
スクールバスは検討しますが、幼稚園、保育園は
希望制のためスクールバスを走らせることは
困難です。現在検討中でございます。」


え?
教育長、あなたは質疑応答の時間中に
「一言お話させてください」
と、(要約すれば)
一つには、幼保一元化の目的は幼稚園における
4歳児教育と、幼稚園の預かり保育の実施にあります。
二つ目、先日吉尾幼稚園に行ってまいりましたが、
そこでは園児たちが積極的に先生に要望したりする
姿勢が見られ、理想的な幼稚園教育がなされていると
確信いたしました
。」
といわれたではないですか!


しかし、だとすれば
その理想的な教育の円滑な実現のために
通いやすい環境作りが必要なはずです。
「義務教育じゃないからバスは出せない」
「乗る人が少ないと効率が悪い」
というんでは、保護者は納得できませんで・・・


実は、こういった会議はこれが初めてではないそうです。
市役所の対応は、結果が先にあるような
話ばかりなので、大山の住民には
不満、不信が広がっているようです。


今日の会議だけの参加の感想を書けば、
幼保一元化もやむをえない面があるし、
教育的効果もそれなりに期待できそうだが、
とすれば、行政としてはきちんと設備を整えるための
道筋を示すべきではないか
、というところです。


私の住む長狭地区には、これから大きな
教育行政の変化が起こりそうです。
しっかりその行方を見据え、団結すべきは
団結していくことが必要だと感じました。


子供が生まれて初めて、
「次代の子らのために」という言葉が
実感を持ちました。