楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

ふとしたやさしさ


午前中の資料調査を終えて、
昼から棚田倶楽部の味噌作りイベントに顔を出してきました。
再来週は王国でも味噌作りをするので、
その前調べ、といったところです。


麹は、金曜日に仕込んであります。
棚田倶楽部でも、麹の仕込から参加できる人は少数のようで、
たいていの人は味噌作りのみの参加です。


大豆をやわらかく煮た後、それを冷まして、麹と混ぜ合わせます。
それをミンチを作る機械にかけて、
味噌玉を作ってたるに投げつけ、貼り付けます。


味噌玉を丸めて、たるに投げつけるのはご想像通り
かなり楽しいです。
味噌玉の感触と、ぶつかる音がおもしろかったです。


小4の女の子も参加していて、楽しそうに味噌作りを
していました。
そこに、3歳くらいの男の子を連れた別のお母さんが
子供に味噌玉を投げさせようとしました。


男の子には、親御さんが投げやすいように小さい玉を作って
渡してあげていました。
女の子は、最初は自分の投げる分だけを作っていたのですが、
そのうちに、自分の投げる玉から少しちぎって、
男の子が投げやすいように玉を作ってあげ始めました。


『作ってあげよう』とするときの自然な動きと、
男の子に渡してあげるときのちょっとはにかんだ顔が
とてもかわいかったです。


自分も子供のとき、大きなお兄さんといっしょに遊んでもらったことを
思い出しました。


『子供が危ない』
というのが昨今の通念ですが、
ほんのちょっとしたことで優しさの芽が顔を出す子がいます。


月に一回でも、自分の身体を使って何かを作ったり、
何かの世話をしたりするのは単純なことだけど
とても大切なことなんだな、と感じました。


昨日、Iさんに言ってもらったことがあります。
『一生懸命やっていたら、そのうち道が開けるよ』と。
この言葉を大事にして暮らしてゆきます。