楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

ネットワークをひろげる


王国に、日高晴子さんという78歳の女性が
宿泊されています。
彼女は、京都の会員さんの紹介で王国を訪ねてこられました。
とても活発な女性です。
現在は、八千代市のケアハウスで暮らしておられます。


京都で平和運動に携わっておられた関係から、
ずいぶんとネットワークの広い方です。
ケアハウス入所を機に八千代に移ってこられたのですが、
最初は京都でできたような関係が築けるかどうか不安でした。
入所当時、園に対して、同じ入居者に対して、
「こんなことしましょ。」と提案しても、みんなにそっぽを向かれました。
でも、そこで腐ってしまう日高さんではありませんでした。


園長に許可を得て、園の境界の向こう側の藪(他人の所有地)を、
こつこつときれいにしてゆきました。
2年間かけてきれいにした藪には、今年たくさんたらの芽が
でてきました。
一人では外に出たがらない入所者と一緒に、
月一回は地域のコミュニティに遊びに行きます。
そしてそこでは、同世代の方たちと楽しく語らったり
歌を歌ったりしています。
ネットワークは、待っていてもできない。
自分で動いて作ってゆくものだということを
身体で示している方です。
なにより、よく笑う方です。


そして、「さきおり」のできる人でもあります。
裂き織りとは、その名のとおり、布を裂いて織る織り方です。
(画像は、南部裂織です)
くたびれたシーツを使っても、和服を使っても
タペストリーや足ふきマット、バッグなどに変身させられます。


このさきおりを、日高さんが石井さんに教えてくれるとのことです。
みなさんも、さきおりやってみたくないですか?
自然王国の活動は、衣食住をトータルで考え実践する
ライフスタイルを提案するものですが、
「さきおり」は、衣に対する提案としてすばらしいものに思えます。
今回は一泊だけでお帰りになるのですが、
これから日程を決めて、勉強してゆく予定です。


王国の会員活動はみなさんのもっている技術や特技を発揮できる
場所でありたいという願いは、一歩ずつ実現に向かっているようです。
みなさんの思いをどのようにすればもっと実現できるのか、
私のやりどころはこんなところにもありそうです。


楽しいことをやりたい!
この思いを大切にしてゆきたい。