楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

くらしをつくる


金束(長狭街道沿いの部落)に住んでいたKさんが、
海の近くの江見地域に引っ越しました。
引っ越した家が落ち着いたという連絡があり、
手打ちうどんパーティーをやるからおいで、
と誘ってもらったのです。


Kさんは、棚田トラストの古い会員さんです。
藤本さんの最後のインタビューが載った
増刊現代農業の写真にひそかに写っているそうな。
また鴨川自然王国のウェブサイトにこのブログの
リンクバナーをつくってくれた人でもあります。


引っ越した家というのは、床板が抜け落ちていて、
一時的な修理では追いつかず、結局根太や束まで立てる
大仕事となりました。
そして、畳はリサイクル屋で一枚1000円で買ってきました。
今日行ってみると、海からは車で3分ほどで、
サーファーのK さんにとっては理想的な環境です。
近くに川が流れ、家からの見晴らしもよく、
とてもいい家でした。
家も造り自体は新しく、これから内装を
修復してゆけば住みやすくなりそうです。


今日のパーティーには、入れ替わり立ち代りで
15人くらいが訪れていました。
手打ちうどんはとてもおいしかったし、
みんなで持ちよってパーティーをするのは楽しいです。
〈ちなみに、菜花のおひたしを持っていきました〉
Kさんのネットワークの広さもありますが、
農村という環境が集まりやすくしている
のかもしれません。
移住者ばかりの集まりでしたが、
最近の空き家情報なども飛び交い、耳を澄ませて
聞いておきました。
誰でもわかることですが、若い世代の場合ネックになるのは
やはり仕事のことです。
ここら辺は私も今必死でやっていることなので、
そのうちモデルを提供できるかもしれませんが、
霞を食べては生きてゆけませぬ。


でも、感じるのは昨日に引き続き
「くらし」のにおいです。
Kさんも、普通なら大工さんに頼んでしまうことも
時間をかけて自分たちで直してしまいました。
自分ですることで、若干仕上がりは悪いかもしれませんが、
技も学べるだろうし、愛着もわくでしょう。


都会には床の抜けた空き家なんて、まずないでしょうから、
これは田舎ならではの味わいです。
移住者の皆さんもそれぞれ簡単な大工仕事ならこなしてしまいます。
生きる力はどちらで身につくのか?
明日から裸足で放り出されても、あなたは生きていけるか?
自分はどうだ?