楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

喪失感と創造と

阪神淡路大震災から22年。

忘れようとしたって、忘れられるわけのない日だ。

あの日から、私の全ては変わってしまった。

当たり前のものなんて、ないのだと。

確率的には、今日と同じ明日が続く確率が高いに決まっている。全てシステムは、それを前提としてできているのだし。

しかし、起きてほしくない現実は、必ずおこるのだ。生命がいつか必ず絶えるように。

全てをなくしても、命があれば生きていける、そのような自分と人生を作っていこうと強く思っている。

 

今日は、炭焼きの仲間と炭材を集める日。

林良樹さんがやっている天水棚田自然酒の会で使っている田んぼの土手に生えている木の伐採。

これらを伐れば、田んぼに日がだいぶ入るだろう。

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 集まった5人のうち4人が全く同じチェーンソーを使っているのだ。同じ時期にみんな買い直しただけなのだけど。

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炭焼きを釜沼の長老から受け継いで、もう3年が経つ。お互いの都合を合わせるのが、なかなか大変なのだけど、同じ志を持ってやれているのが本当に嬉しい。

 

1人が伐採した木を、みんなでバラしていく。

お互いの動きもわかっているので、仕事がどんどん進んで心地いい。

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無くしたものを取り戻すことはできないけれど、新しいものを作っていって、確実に形に残していくことで、なんらかの生きた証は残すことができるはずだ。

 

 

からだを動かしてみえるもの

週に2回は鴨川自然王国で働いていて、

月曜日がその日。

王国に上ってみると、まだ雪が残っていた。

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自宅から車で約10分の距離なのに、まるで別世界。

 

冬に入ってからは、伸び放題になっていた王国の樹木を伐採するのが作業内容になっている。

昨年12月から取り掛かっていたのが、夏みかんの伐採。

10本以上あったものを、昨年末に4本まで減らしていた。

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でも、この場所を有効に使うためには、やはり残りのみかんも伐ってしまおうということになったのだ。

この夏みかんたちもイベント出店では大活躍してくれたが、今後の王国の活動を考えると、この夏みかんがあったスペースをどうしても使わなくてはならなくなった。

 

そこで、3年前から炭焼きを始めて、林業にも関心がある私が担当になって伐採するようになったというわけだ。

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チェーンソーはとても危険な道具だけど、きちんと使い方を意識して作業すれば、かなり仕事をしてくれる。

この間、何度か林業をやっている友人に懇切丁寧な指導を受けてきたので、少しずつチェーンソーを使った仕事にも慣れてきた。

 油断大敵だが。

 

そして、午後に予定通り作業終了。

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2人でやって、片づけまで終わらせることができた。

農業にも共通するのだが、からだを動かすことで見えてくるものがあるような気がしている。

チェーンソーという、伐採という強烈な作用に対する反作用は、体に感じる振動と、伐採後に生まれる空間だ。

この空間を使って、何をしていくのか。

それを考えるのも楽しいことだ。

 

 

受け継ぐ仕事と始める仕事と

朝から、今年初めての集落作業に出かける。

昨日少しだけ降った雪がまだ残っていて、朝日に映えてきれいだった。

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今日の作業は、防護柵周りの整備。

土手に生えている竹や雑木を切り、燃やす。

イノシシなどの進入によって崩れた土手は、

土を土のう袋に入れて行って、再び崩れないように土のうをストックしていく。

朝から、20人弱の作業。

集落のほぼ全員だが。

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集落の作業はいろいろ種類があるのだけど、

一番多いのが草刈りとこの防護柵周りの整備だ。

これを怠ると、野生動物たちの楽園になってしまう。もう少し、人間が住みたいのだ。

 

さて、その後に予定されていた集落の新年会はキャンセルして、今設立準備をお手伝いをしているNPOの昼食会へ。

 

このNPOは、放置竹林をウッドチッパーを使って竹チップにし、里山をきれいにして、新たな仕事も生み出すことを趣旨として設立される。

ひょんな事からお手伝いを依頼されたのだが、話を聞いてみると面白いし、何より自分としてもやってみたいことだと思ったのだ。

日程がタイトなので、形にするのが大変だが、スタートアップは一番盛り上がって楽しいところかもしれない。

 

ところが、今日はこれでも終わらない。

3月に予定されている、千葉大学とともに行うイベントの下見が入っているのだ。

これも、廃校になってしまった大山小学校を何とか利用できないか?という思いから始まった動きの一環。足かけ7年に渡る廃校利用活動も、今年は大きな変化を迎えるかもしれない。

 

集落で受け継ぐ仕事と、仲間とともに始める仕事と、2つを同時にやれるなんて、本当に楽しいことだ。

 

秋田をうなう。


数日ぶりの投稿となる。
先週金曜日のトラクターはめ事件が無意識の障壁となっていたか?

備忘録的にしるすと、
土曜日は王国で会員さんが通う保育園のすみれ組卒園家族旅行の受け入れ。
小雨の中、二つ山登山。
大声で叫ぶ姿は可愛かった!
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大人と子供合わせて約50人!
夕食は大BBQ大会と花火大会。
持込みの牛肉が美味過ぎてビビりました。

日曜日には4つ目のわらぼっち作り。
ちょっとはうまくなったと思いたいが、
すでに傾き始めている。

月曜日は王国で稲刈り!
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雨前に刈り切る!
と意気込んでスタート!
私は時間で上がらせてもらったが、代表達はきっとやり終えたことだろう。

火曜日は家畑のニンニク植え。
さらにわら片づけと竹の片づけ。
コツコツ、たんたんと進めるのだ。

そして今日。
予定では粗大ゴミを清掃センターに持って行くつもりだったが、朝起きると雨が降ってない!
とすれば、雨前に秋田だ!
(ようやく本題に)
秋田とは、稲刈り後、冬の田おこし前に一度田を耕しておくことを言う。
この前トラクターをはめたのもこれをやろうとして失敗したもの。
台風前の、しばらく田んぼが乾いた後にやるのがポイントなのだ。
さすがに、この前はめた田んぼには入るのを躊躇したが、後の田んぼは全て耕した。
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全てとは言っても、先日の失敗を経て、田んぼの少し柔らかい一部分には入らず、固いところだけ耕した。
後はまたしっかり乾いてからやるつもり。
雨が降る前に6枚のうち5枚やり終えたので、ほっと一安心。

さて、今から高校英語の勉強だ!

民泊と脱穀と

朝は昨夜から泊まっている民泊の小6女子たち9人と農作業。
今年から、ニンニクを本気でやることにした。
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これをきっかけとして、種をつないで行きたい。
そのあとは田んぼにおいてあるわら片づけ。
さすがに大人数でやると早い。
小学生に農作業体験を行うのはなかなか難しいのだけど、プログラム次第でなんとかなりそう。

体験を終えた後は、近くの友人の田んぼへ脱穀手伝い。
ハーベスターという脱穀専用機で行う。
2人で行ったので、開始から終了まで1時間半で終了!
お役に立ててよかった。

これで、自宅近くでの稲刈りは全て終了。
いよいよお米販売の準備だ‼︎


コンバインははまらず、されど?

木曜日は王国の日。
王国では昨日までに脱穀を全て終えてしまったので、今日からいよいよ集落内に借りている田んぼの稲刈り!
こちらはコンバインで行う。
2,3人で行うのでどうしても機械が必要になる。
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王国内と同じように、ぬかるんでいる場所もあるので、そこは手刈りにして、コンバインを誘導する。
午前中いっぱい作業をして、無事コンバインをはめることなく作業終了となった。

王国ではその後も稲刈りを続けたのだが、私は昼から農家民泊の受け入れがあるので、午前中で王国を退勤。

少し休んで、民泊の準備の前に秋の田うないをやっておこうと営農組合の倉庫からトラクターを借り出す。

一枚くらいならうなえるだろう、と軽い気持ちで田んぼへ入る。

ズブズブ…
うん、おや?
なんか、沈んでないか?
いや、いけるかな?
一度端まで行き、戻り、
体制を整えて再度突入!

うむ?
ダメだ。
はまった。

大きなタイヤが空回りし始めた。
参ったなあ。
なんとか抜けないと。

隣のおじさんに声をかけて、
脱出を手伝ってもらった。
板を挟んで、丸太を入れて。
それでもダメで、トラクターで引っ張って。
すると引っ張ったトラクターも滑り始めて。

万事休す。

二進も三進もいかず、
とうとう機械屋さんを頼む。
でかいユニックがやってきて、すごい力でトラクターを引き上げた。

高い授業料になってしまったな。
でも、トラクターが壊れたわけでもないし、怪我をしたわけでもないので、
まあよしとしよう。

田に入った時、うん?おかしいな?
と感じたにもかかわらず、
雨が降る前にやってしまいたい、
少しでも進めたい、という焦りが今日の結果となった。

後悔先に立たずとは、この事だ。
記念に写真を撮っておけばよかったが、写真を撮る余裕がなかった。

うん、授業料は痛いや囧rz


わらぼっち、できた!

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農村の風物詩。
わらを積んで作るわらぼっちだ。
いいな、と思いつつ、作り方もわからないし、そもそもわらがないし、と作ることに現実味がなかった。
しかし、今年はバインダーで稲を刈り、かけ干ししたのでわらがある。
倉庫には、もう十分わらを片づけた。
しかも!
なんと隣のおばあさんがわらぼっちを昔作っていたと聞いて、早速教えを乞う。

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今回は芯を入れて作るやり方を習った。
どうやらわらぼっちは最初の柱となる部分を作るのが重要らしい。
それから3束から4束をひとまとめにして、柱に縛り付けていく。
最後に傘をかけて出来上がり。

作り方は簡単だが、美しく作るのは難しい。
三つ作ってヘトヘト。
まだ満足するできではないのだけど、
これで今年の夏野菜に使うわらが、外に確保できたというわけだ。

もっと芸術的に作りたい。