楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

公と私と


朝から、王国野菜畑の指導をしてくださっている
川名さんの家へ、夏野菜の種まきに行きました。
ししとうと、カナリアナスの種を蒔きました。


一トレーに288個の種を蒔きます。
今回は購入した培土をミックスして育苗用の
土を作りました。


ししとうの種は、みなさん料理するときにわかると思いますが、
とても小さいです。
それを一粒ずつつまんで、トレーの上においてゆきます。
根気の要る作業でした。でも、無心になってやれるところが
おもしろかったです。
このししとうは、5月の始めころに定植します。
今から60日くらいかけて、苗を育ててゆくのです。
王国では、トマト、なす、きゅうり、ピーマン、そしてししとう
などの果菜類の苗は川名さんに依頼しています。
お宅に伺うと、いつもいろんなことを教えてくださり、
農家の暮らし、農家の稼ぎ方を学んでいます。


夜は、地元の消防団への入団勧誘を受けました。
鴨川には「地名」(ぢみょう)という言葉があり、
この言葉は、同じ部落でも最も密接関係を持つ家を指します。
その家の御長男が消防団に入団しており、
私が妻と結婚したため、入団の勧誘に来られたというわけです。
今日はさらに消防団の部長と、昨年入団した三尾さんも
同席し、3人からの勧誘を受ける形になりました。


私個人としては、消防団に入ることは嫌ではありません。
この地域に暮らすことを決心したのだし、一応
身体は満足に動くのだから、入団は半ば義務である
と思っています。
しかし、家には5月初めに初産を迎える妻がおり、
何かあったときにそばにいてやりたいという思いがあります。


消防団という公と、家族という私と。


ここら辺が私の弱いところなのですが、
どちらかを二者択一的に選択することができません。
だから、入団を一年先に延ばしてもらおうかと
考えていました。


でも、部長が「要は仲間になりましょう!っていうことですよ」
とおっしゃったとき、感じるものがありました。
関西から来て、地元の知り合いはほとんどおらず、
半ば孤立して存在しています。
(もちろん、移住者の知り合いはたくさんできて、
それはとても楽しんでいますよ)
消防団に入ることが、地元にとけこむことの
第一歩になるのかもしれない。
幸い、隣の方もとても親身になって私のことを
考えてくださっています。


決断は、2,3日のうちにしなければなりません。
さあ、どうすんの?