楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

多様なる存在


NHKニュースで言っていたのですが、
春の訪れにしたがって、天気は変わりやすいそうな。
う〜ん、農的生活2年目。君は天気を気にして生きて
いないのかい?・・・はい、まだ至らぬようです。精進、精進。
そんな今日は、久々の晴れ間でした。


画像は、朝宅配用の野菜収穫をしているときに
撮影した白菜です。
え、白菜?
普通に売っているものと比べて、
どこか変だと思いませんか?
そうですね。これ、巻いていない白菜なのです。


知らない人のためにちょっとだけ解説しておくと、
白菜も、キャベツのように生長にしたがって
葉が巻いてゆき、それで楕円球の形になるのです。
スーパーで売っている白菜は惚れ惚れするくらい
綺麗でしょう?


実は、王国では種まきの日が若干遅く、
そのために12月の寒波で十分生長できずに、
2月の半ばを過ぎても結球(葉が巻いて玉になること)
が遅れてしまいました。


でも、この画像を見ると、白菜がどのように
巻いてゆくのか想像がつきますよね。
しかもこれ、通常の白菜としては売り物に
なりませんが、白菜の白い部分が太陽に当たって
青くなっているので、栄養価も高くなるし、
青臭い味が意外に新鮮に感じて、美味しいですよ。


この後はとうが立って花芽が出てくるのですが、
これも食べてしまうつもりです。
これは3月号の現代農業の特集で学んだことです。
花粉症には菜花のおひたしが効くそうです。
私が花粉症というわけではありませんが、
大好きなので毎日食べるつもりです。


晴れ間といえば、少々事務方が忙しくても、
畑に合わせるのが自然の流儀。
今日は二人でやったほうが効率がよい
籾殻運びを行いました。
王国では、籾殻は畝間に敷いたり、播種した後に撒いて、
保水、保温に使ったりしています。
さらには、畑にそのまま籾殻を入れて耕し、
土質改良資材としても使用しています。


最近一日畑で作業をすることが少ないので、
完全になまってしまったこの身体。
心なしか、身体が重いです・・・
動け、わが身体!
ちょうさんも少し手伝ってくれたので、
合計で80袋くらい運べました。


籾殻運びを終え、少し疲れて事務所に帰ると、
事務の石井さんが、

へんないきもの

へんないきもの


を貸してくれました。
ずいぶん前から新聞で話題になっていましたが、
(最近この本の第二弾が出ましたね)手に取ったのは初めてです。


人間の創造力は、結局のところ自然の作り出すものに
追いつかないのかなぁ。
空を飛ぶイカ、40種類もの形に変化するポーズを取るたこ。
こんな生き物が本当に存在するなんて、


すばらしい!!!


彼らは彼らなりに合目的的に生きているのかもしれませんが、
私たちの目からはとても突飛に思えてしまう。
でも、すべての生き物はただ存在しているだけで意味があるし、
何らかの役割を果たしているのだ
と思います。
私は、昆虫が好きな人(養老孟司、池田清彦など)が書く文章が好きで
よく読むのですが、彼らの根底には生物に対する興味と温かな目、
その存在を調べ、味わおうとする姿勢があります。


ひょっとして、人間の生き方ももっと多様的で
あっていいのかもしれないですね

私は、高校に行っていない時点で既にレールから
外れており、さらに大学を卒業しても就職もせず
勉強を続け、結局は試験に合格しませんでした。
格差社会論で言うと、下流層に分類されても仕方がない状態です。


でも、どっこい私は生きています。
しかも、やる気十分です。
さらに、やれる場もあります。
ここで踏ん張らねばなんとするのだ!


ちなみに、前掲書には日本におけるツチノコ騒動と、
タマちゃんに関する文章が掲載されています。
かなり面白くて、読んでいてなんどもニヤけてしまいました。
特にタマちゃんのところは、あの当時の騒動が目に浮かんできます。
そういえば、わが鴨川市にも、カモちゃんなるアザラシが
現れるのですよ。
先日、鴨川市では、カモちゃんを『鴨川観光親善大使』
に任命いたしました。
う〜ん、どないやねん・・・