楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

稲刈りの前に

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夕方から、山賊会のミーティング。

稲刈りを来週に控えて、やっておくべきことを確認しあう。

今年から始めた山賊会の共同水稲栽培。

役割をどう分配するか、緻密に打ち合わせをしてきた。

このグループのいいところは、各自が役割に応じて動いていること。

初めての取り組みだったので、手探り状態で進めてきた。

 

栽培規模は6.5反で、それほど大きいわけではない。

それでも、それなりの作業負担をしながら、なんとか収穫までこぎつけられた。

みんなで話をしながら作業を進めていくのは楽しかった。

見込みでは、実費は賄えるくらいの売上にしかならない。

 

でも、佐野地区の一部の田んぼが、今年も栽培されて維持されたことは、きちんと肚に落とした方がいいと思っている。

誰もが稲作に希望が持てない中、希望を見出せる方策を探しているのだ。

そして、衆知を集めれば、きっとなんとかなると思っている。

前向きに進んでいく仲間がいれば、迷わず進んでいける。

山賊会が作れて、本当に感謝だ。いつか、山賊会ブランドでお米を売り出すのだ!

 

みんなが集える場所になれば 、そして鴨川1DAYツアーのご案内

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毎月1回、里山オフィスで定例会を行なっている。

メンバーそれぞれがこのひと月取り組んだこと、来月に向けてなど、オフィスの運営に関わること以外でもいろんなことを話す。

近くに住んでいても会うことはあまりないので、こんな日は結構貴重なのだ。

 

今年の4月から念願のオフィスを持ったわけなんだけど、実はあまり使えていないメンバーが多い。日常の仕事がたくさんあり、わざわざオフィスに持ち込んで仕事をすることもないといった感じなのだ。

私にしても、オフィスとして使ったのはこの4ヶ月で3回ほどしかない。

 

でも、オフィスがある、と思うのは気分的に安心材料になっている。

何かあればそこに行ける、という場所があるのはとてもありがたい。

みんなでお金を出し合っているので、賛同してくれたメンバーにも本当に感謝だ。

これから、まだまだ改善していける余地があるので、みんなが集える場所を作っていきたい。

 

ご案内です。

NPO法人うずでは、鴨川1DAYツアーを8月25日に行います。

定員にはまだ余裕がありますので、ぜひご連絡ください!

 

今月の8月25日土曜日に「鴨川1DAYツアー」を行います!

2地域居住や移住を考えている人、半農半Xや農的生活に関心のある人、なぜ移住者が集まるのか興味のある人、ぜひ鴨川へ来ませんか?

暮らしている僕らがその魅力をお伝えします!
夏休み最後の週末に、里山でお待ちしております!

【テーマ】

・「2地域居住・移住」21世紀の自然回帰、農的生活、半農半X、パーマカルチャー

・「都市農村交流」棚田オーナー、鴨川里山トラスト

・「住まい」空き家、古民家リノベーション、セルフビルド、ハーフビルド、ミニマムライフ

・「仕事」小商い、廃校をリノベーションした里山オフィス、良品計画との連携、地域おこし協力隊

・「教育」森のようちえん、千葉大学との連携

・「食」自給農、シェアファーム、手づくり醤油の会、自然食

・「地域との付き合い」伝統文化、共同作業、寄り合い、祭り

・「外国人移住者」里山デザインファクトリーハッカーファーム

・「コミュニティ」地域通貨あわマネー、コミュニティカフェ&マーケットawanova、ネットワーク型コミュニティ

・「まちづくり」良質な日常 〜身体の健康・精神の健康・社会の健康〜


【8月25日(土)】

 9:30 里山オフィス 集合(旧大山小学校をリノベーションしたシェアオフィス) 鴨川市金束5番地

10:00〜11:30 

・「四方木の挑戦」 地域おこし協力隊 橋詰良子

・「世界は田舎から変わる」天津神明宮・KamoZine編集部・南房総サイクルツーリズム 岡野大和

11:35〜11:50 

・畑中家の暮らしと棚田見学  農xデザインx料理 「草so」畑中亨

11:55〜12:15 大山千枚田 (日本棚田百選) 見学

12:20〜13:40 里山デザインファクトリー(コミュニティスペース)

ランチ 「草so」の南インドカレー

13:40〜15:10 

・「多様性のある田舎 〜なぜ里山に外国人移住者が集まるのか〜」クリス・ハリントン

・「里山での自然育児」森のようちえん・わらぼっち主催 渡辺恵     

15:20−15:40 釜沼北集落の里山フィールド見学

無印良品 鴨川里山トラスト」「釜沼北棚田オーナー制度」「釜沼木炭生産組合」 

15:20−15:50 古民家ゆうぎつか

・「ローカルから始まる新しいライフスタイル 〜すべての人はアーティスト〜」NPO法人うず 理事長・地域通貨あわマネー事務局 林良樹

16:00−17:00 意見交換(1h)

終了


【参加費】大人一人5000円 小人一人2500円


※希望者は別料金にて交流会参加と農家民泊へ宿泊できます

<交流会>BBQ交流会 18:00−20:00 参加費2000円(お酒を飲む人+1000円)

<宿泊>BBQ終了後、農家民泊へ 素泊まり大人一人4000円/小人一人2000円(朝食付き+500円)

※天候などにより一部スケジュール変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【申し込み】NPO法人うず
林良樹のメールもしくはフェイスブックのメッセージへお願いします。
awanoniji@gmail.com

https://www.facebook.com/yoshiki.hayashi0328

【雨天決行】
公共交通機関がストップするほどの悪天候でなければ、基本的に雨天決行です。

 

 

台風13号が通り過ぎた。

朝起きると、台風は房総半島の北に行ったようだった。

10時前頃までは小雨が降っており、自然王国での野菜収穫はカッパを着ながら行った。「台風、あまり被害がなくてよかったね」とミツヲ代表は言う。そう、自然王国ではそれほどの被害はなかったのだ。

ところが、わが山賊会の田んぼは、結構被害を受けてしまった。

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田に寝るほどではないが、あちこちに振られてしまっている。

背丈が結構高かったので、それで影響を受けてしまったのかもしれない。

8月末頃には収穫したいので、なんとかこのままの状態で耐えてくれると助かるのだが。

 

帰宅して、ヤギのチーズの元へ。

ここ何週間かはとても暑かったので、朝一に草を刈ってやって与えるだけだった。

久しぶりにチーズと遊ぼうかなと思い外に出してやる。

もちろん、彼女は遊んでくれるわけではないので、私は首輪に長いひもをつけて自由に草を食べさせてやり、それを眺めているだけである。

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ただそれだけで、なんだか和むのだ。

明日は散歩でもしようかな。

 

伝えたいことがあっても、まだ言わない。

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台風13号が接近している中、今日から中学3年生の夏期講習が始まった。

夏期講習はいつも、中1、2から中3の夏休み前の復習を行なっている。

中学英語を教え始めて、6年目になる。6年もやっていると、生徒たちがどこでつまづくのかだいぶわかってくるのだけど、受講している生徒は毎年違う。生徒たちに合わせて伝え方を変えている部分と、ここは伝えたいということは変わらず伝えていることがある。

 

何を伝えたいかというと、

最終的には一人で学ぶのだ、

ということだ。

 

彼らにとってはもちろん、中学校に通わなければならない、高校受験しなければならない、そのためには勉強するしかないということなのだけど。

でも本来は、学びたいことを追求する喜びを味わってほしい、そして、学びは一生続くのだということを知ってほしいと思っている。

教えてもらうのではなく、自分で調べて、考えて、実行して、ふりかえってという作業をしていくと楽しいよ、ということなのだ。

 

もちろん、彼らにはまだ伝えていない。

伝えたいことを胸に、今日も英語が少しでも好きなるように、問題が解けるようになるためにはどう伝えればいいかを考えながら、彼らと接している。

 

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義妹から送ってもらったビールを飲みながらラジオ英会話を聴く。

送ってほしいんだけど

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“〇〇ちゃんの家に遊びに行きたいから送ってくれない?”と習い事から帰ってきた長女が言う。

こう言われた時、実はすぐ思ってしまうのは、めんどくさいな、ということだ。仕事中なのに、手を離さないといけないからだ。

でも、その友達の家は自宅から5キロくらい離れているので、自転車で行かせるのはちょっと遠いし、小雨も降っていたので、やむを得ない、と送っていった。

私が子どもの頃は、住宅街に住んでいたので、親には行き先だけ告げて遊びに行くことができた。自転車でも10分かからないような範囲内で遊べた。

でも、この地域に住んでいると、そうはいかない。友達と遊ぶにも、送ってあげる人がいるかどうかをまず確認しないといけないのだ。これは少しかわいそうだなと思っている。

とすれば、時間があえばできるだけ送ってやるのが当然か。

そして、友達の家に楽しそうに向かっている娘と、話をすることができるのも、貴重な機会だ。

どんなことも、いろんな角度から見ることができるものだ。改善できるものは改善して、そうするしかないものはそのままでいいのだろう。

 

 

 

あの時の決断が

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祭りが終わると、あっという間に日常作業だ。

王国で、稲刈り前の草刈りの一日だった。

 

草刈りをしている時、ふと、王国に来てもうすぐ15年目を迎えるんだなと思った。

2004年の夏に、加藤登紀子さんと会う機会があり、それをきっかけに私は鴨川に来ることになった。

今から考えれば、ちょうどその時は、学生時代に所属していたワークキャンプの関係で中国にいくことになっていた。司法試験に挫折して、アルバイトして貯めたお金でチケットを購入していた。

登紀子さんに、「鴨川に遊びに来ない?」と言われて、「行きます」と即答したのだ。一緒に行くことなっていた人には不義理とご迷惑をかけ、渡航費も無駄になったけど、なぜかその時、行かなければならないと思ったのだ。

 

もしあの時、鴨川に来ていなければ、また違った人生があったのだろう。どんなことをしていたかは、想像もつかないけど。

鴨川を選んだことで、私の人生は大転換してしまい、予想もつかなかった道を歩んでいる。でもその道は、今私が歩きたいと思っている道だ。

 

蒸し暑くて、汗も乾かないような日に、ターニングポイントとなった決断に思いを馳せたのだった。

宴の後に

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朝から、昨夜の祭典の片づけ。

準備には時間がかかるが、片づけにみんなで取り掛かるとあっというまに終了する。

準備から片づけまでが集落の活動だ。

 

昼休みを挟んで、祭典の決算集会。

滞りなく終了した後は、軽く打ち上げを行う。

大きな行事が終わった後なので、心なしかみんなの口も軽い。

話題になるのは、今週上陸するかもしれない台風と稲刈りについてなど。

 

今日のブログに上げた写真は、仲間でやっている山賊会の田んぼのうちの1枚。

あと3週間ほどで収穫時期を迎える。

この後は、台風の影響で稲が倒れないか、田の土はちゃんと乾くかが心配ごとになる。

まあ、やれることはとりあえずやってあるので、お祈りするしかないのは事実なのだが。

 

決算が終わった後は、お隣さんのお宅になだれ込み、ちょっとだけ二次会。エアコンの効いた涼しい部屋で楽しませてもらった。

 

帰宅してからは、甥たちと花火大会。

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東京に住む彼らにとって、思い出になればいいな。

さて、やるべきことは山積している。

ガンガンやっていくつもり。