楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

ここがわたしの仕事場です。

f:id:takehirosudo:20170207225711j:image

午前中は、3回目の竹切り。

週に一度、3時間だけの作業時間しか取れない。

あ〜、なんでこんなに忙しいのだ?

やることがありすぎて、相変わらず手が回らない。

それでも、コツコツ作業を続けて、ようやく合計270本まできた。

次の作業は何人かで一気にやれるので、きっと目標達成できるな。

この現場が、だんだん愛しくなってきた。

通い続けると、愛着がわくものだ。

 

午後からは、締切間際となっているあるNPO法人の申請書類作成。

 この本が虎の巻。

NPOには色々関わってきたけれど、立ち上げるのは初めて。書類作りは面倒だけど、理念がきちんとしていればやるべきことをやるだけなので、さほど困難なことはない。

やる時間がなくて、関係各位にご迷惑をおかけしているのだが。

後少しで、これも完成するだろう。

 

夜は中学3年生の英語。来週はいよいよ千葉県の公立高校入試。生徒たちの目も、いよいよ真剣になってきている。彼らの気持ちをどれだけ喚起できるか、毎回の授業が勝負だ。

 

いろんなことをやっていると、自分がいろいろ関わっていることの喜びを知る。大変なことも多いけど、妻に言わせれば、「好きなことしかやってないよね」ということらしい。

それは否定できないな。

好きなことをやって、命がつないでいければ、それは幸せなことだろう。

 

 

長狭小に行ってきた!

f:id:takehirosudo:20170206205231j:image

今日は、地元の長狭小学校に行ってきた。

写真は、釜沼木炭生産組合の仲間たち。

組合員の、下郷さとみさんが撮ってくれた写真。

 

地元の小学校3年生に、体験授業をしてきた。

「昔の暮らしを学ぶ」〜七輪でお餅を焼こう〜というテーマで。

社会科の授業の一環として、時間をいただいたもの。

木炭組合では、昨年から地元の小学生に、木炭を使う面白さ、この地域の豊かさを伝えようとしていて、今年は実際に炭で火を起こしてみよう!というアイディアだった。

 

七輪を用意して、マッチをする練習をし、それから4〜5人で6班作って火おこしを始めた。

マッチを擦ったことがない子も、少し練習するとすぐできるようになる。新聞紙に火をつけて、うちわで扇いで、いざ、餅をのせよう!

 

今回の授業は地産地消の学習も取り入れたいと考えたので、素材は全て地元産。餅も、醤油も、おしるこの小豆も。地元産というか、全て我が家で取れたもの。醤油は、仲間で絞っているものだが。餅は、金曜日についたつきたて餅を用意した。

 

もちが膨れてくると、

「うわ〜、お餅がふくらんだよ!」

と歓声が。

この地域の子供でも、実際にお餅がふくらんだ姿を見るのは珍しい。しかも、実際に焼くのはあまり体験したことがない。

1人2個用意して、醤油とおしるこ両方味わえるようにした。

風は強かったけどあまり寒くなかったので、子どもたちも本当に楽しそうだった。

 

「マッチで火をつけたのが面白かった」「お餅が美味しかった」「昔の文化が学べた」など、いろんな感想を聞くことができた。

 

私としては、子どもたちが喜んでくれたこともさることながら、忙しい中一緒に授業をやってくれた組合員の仲間たちに本当に感謝だった。

 

こんなこと、1人ではできない。

どこかに勤めていたら、平日にこんなことできない。すごく、貴重な仲間たちだ。

当たり前と思っちゃいけないんだ。

今日は、感謝と感動の1日だった。

 

金平茂紀氏、来鴨す!

f:id:takehirosudo:20170205205248j:image

昨年11月以来の大山村塾となった。

なんと、今回で22回目の講演会!

2010年の初期の頃は座学もやっていたので、それも合わせるともっと多い回数になる。

 

今日の講師はTBS「報道特集」キャスターの金平茂紀氏。

メディアが抱える現在の問題について、自身の経験と自戒を込めて、詳しく語ってくれた。

印象的だったのは、メディアの役割について語っていたところだ。

筑紫哲也氏が生前最後に出演したニュース23の映像を流し、

「メディアの役割とは、

1 迅速正確な情報の伝達〜国民の知る権利への奉仕

2 議題設定 agenda setting

3 権力の監視 watch dog

4 少数者の視点 minority

5 多様な意見の確保 diversity

にある」と述べた。

筑紫さんの、「(私の出演するニュース23は今日で終わりですが)たいまつはうけつがれるはずです」という発言を取り上げ、今自分は松明を受け継いでいるか、メディアは受け継いでいるかということを真摯に振り返っていた。

 

講演を受けて、メディアを批判することは必要だけれど、根本的には、自分がどう生きて行くかが問われているのだと思った。

多様な意見に触れて、その中から選択して行くしかないのであれば、その選択の中心となる視点は、「もし自分があなたなら、あなたの受けている待遇を受け入れることができるだろうか」という、相手と自分の立場が交換される可能性を自覚できるかにあるかだと思う。

人任せにしないで、自分のやれること、やるべきことをごまかさず行なってゆくしかない。

9回目の味噌仕込み!

朝6時に豆の鍋に火をつける。

今日は我が家の味噌仕込み。

f:id:takehirosudo:20170204221435j:image

数えてみれば、今年で9回目。

だんだんと、年中行事として定着してきた。

この間は、すべて手前味噌で過ごしてきたことになる。

王国で学んだことを、完全に自分のものにできたように思う。

f:id:takehirosudo:20170204221633j:image

豆がだいぶ煮えてきた。

この大きな羽釜は、自然王国から借りてきたもの。年に一回しか使わないので、借りられるとありがたい。

f:id:takehirosudo:20170204221729j:image

焦げ付かないように鍋底から混ぜて。

f:id:takehirosudo:20170204221740j:image

煮上がった豆を冷まして。

f:id:takehirosudo:20170204221748j:image 

冷めた豆にできあがった麹と塩をよく混ぜたものを味噌すり機にかける。

それを樽に詰めていくのだ。

小さかった子供達も、味噌作りの一役をきちんと果たせるようになり、今年はずいぶん助けられた。

義母が義祖母の介護でなかなか作業には入れなくても、子供達がいれば結構回っていた。

生まれた頃からずっとやっていると、体に染みつくものなのかもしれない。

私が、12年前に初めて味噌仕込みをやってみて、家でもできると思い、始めたことが我が家の仕事として定着したのが面白い。

暮らしの中の風景として、続けていきたい作業だ。

 

「わかる」とは何か

f:id:takehirosudo:20170203222355j:image

昨日から、家でも麹を仕込んでいる。

明日、我が家でも味噌仕込み。

粘り気もひどくなく、いい感じだ。

f:id:takehirosudo:20170203222427j:image

こんな感じで、毛布2枚、電気毛布1枚の3枚でくるんでいる。

温度も40度前後を行き来していて、ちょうどいい感じ。

f:id:takehirosudo:20170203222438j:image

手間をかければ、いいものが出来上がるような気がする。

夕方からは、豆を洗って水に浸す。

f:id:takehirosudo:20170203222455j:image

家で取れたもの半分、購入したもの半分で、

合計15キロの豆を使う。

全部家で取れるといいんだけど、現状できていないのだからしょうがない。

 

明朝6時には火をつける予定。

これが、我が家で使う一年の味噌になるのだ。

 

 夜は、塾で千葉県の高校入試過去問を解説する。

出題された問題は、これ。

 

「わかる」とは何か (岩波新書)

「わかる」とは何か (岩波新書)

 

印象に残った一節がある。

 (前略)「わかる」ということには、いくつものレベルがあることが想像できるだろう。

 第1のレベルは、言葉の範囲内で理解することであり、第2のレベルは、文が述べている対象世界との関係で理解することであり、さらには第3のレベルとして、自分の知識と経験、感覚に照らして理解すること(いわゆる身体でわかる)というレベルを設定することが必要であろう。

今回の麹しこみなども、同じように考えることができる。

麹は何度に保つことが最も活動しやすいのか、ということを知識として知り、それを実際に何度もやってみて、麹のぬくもりと粘りを手に感じることで、醗酵という状態を身体でわかるようになるということなのだ。

 

日本の中高生の読解力が国際比較の中で低いという報道があって、これは日々中高生と接している私も実感していること。

農家もやりながら、勉強も教える人でいたい。

お味噌、お届けします。

f:id:takehirosudo:20170202184052j:image

今日の作業は、自然王国サポーターのみなさまへお届けする味噌の袋詰め。

今年も、美味しくできた。

 

私が勤める鴨川自然王国では、サポーター制度があって、主に田んぼと大豆の作業をサポーターの皆さんと年間通じて行なっている。田植え、田の草取り2回、稲刈りと、大豆の定植、草取り、収穫、脱穀選別そして味噌仕込みと豆腐作りイベントという流れだ。

 

私は2004年から自然王国で働かせてもらってきた。(途中約3年は抜けているのだが)

それより前、自然王国創立者の故藤本敏夫さんが始めたのが、この田んぼのイベントと大豆のイベント。おそらく、20年以上このイベントをやっているのではないか。

 

王国に来てくれる人々と、いままでいろんな作業をしてきて、いろんな話をしてきた。

「ここに来るのが楽しみ」といってくれる人とともに過ごすのはとても楽しい。

 

同じことをずっとやっていると陳腐化して、飽きられるという話を聞いたことがある。

これは事実、そうなのだろうと思うが、生活とはほぼ同じことの繰り返しに他ならないのではないか。

でも、生活なら繰り返しでいいが、イベントは、単なる繰り返しだと、面白みが感じられなくなってしまうのかもしれない。

 

自然王国の周りを見渡せば、まだまだやりたいことはどんどん生まれてくる。

それをうまくイベント化するのがポイントなんだろうな。

ふっと出てくるアイディアを形にしていきたい。

面白いこと、一緒にやりませんか?

竹切りと会議と

f:id:takehirosudo:20170201231454j:image

学年閉鎖2日目の次女は、すでに家が退屈でたまらない。長女は普段どおり登校しているので、遊び相手もいない。

そこで今日の午前中は、三人で竹切りの続きをやることにした。

私が下で竹を伐採している間、妻が210センチに切って、次女が枝を切っていた。

私たちと同じように、ほぼ3時間作業し続けた。

農作業をすることが好きみたいだ。将来はどうなるかわからないけど、今こんな風に一緒に作業できることは楽しいし、幸せだな。

今日は、足を90本、長さ4m強の腕を11本取れた。

目標の300本まで、あと130本。

これを早く終わらせて、鶏小屋建設と田んぼ準備を始めたい。

 

夜は妻と月例会議。

今年から始めて、2回目。家計のことと、今月の予定を話し合うことにした。

何にどれだけかかっているかを知ることと、何をやろうとしているかを話し合うことで、お互いの予定をつかむことができるし、同じ方向を向いて進んでいけるような気がする。

今月も予定が盛りだくさんだ。

初めてやることもあるし、1つ1つを学びとしていきたい。