エコール・ド・パリの日本人野郎
今朝は、昨日の祭りで疲れたのか、5時過ぎの起床になってしまいました。
飼い犬のハッピーがせがむので一回り散歩して帰ってきて、
エコール・ド・パリの日本人野郎―松尾邦之助交遊録 (玉川信明セレクション―日本アウトロー烈傳)
- 作者: 玉川信明
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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を読み始めました。
”大杉(栄)は「自然と戦い、権力社会と戦う。闘争は人生の花だ」と豪語している英雄だ。だがおれは英雄にはなれないし、なろうとも思わない。しかし、おれにはおれにふさわしい、おれにしかできない人生があるはずだ。健康で、朗らかで好きなことを懸命に学び、好きな仕事で体験を積んでゆけばかならず自分の進路が自然に開かれよう”
探していたわけでもないのに、こんなフレーズが飛び込んできました。
この作品の主人公は松尾邦之助といい、フランスに25年滞在しながらさまざまな人物との交友をしていた人物です。
まだ読み始めたばかりで、内容がよくわかりませんが、
”健康で、朗らかで好きなことを懸命に学び、好きな仕事で体験を積んでゆけばかならず自分の進路が自然に開かれよう”
この言葉に会えただけでもこの本を読んだ意味があると感じました。
この一節は、今の自分の暮らしを言い当てていると思うのです。
先の道筋がきちんと見えていたわけではないのに鴨川に飛び込んできて、何者かに流されているかのような人生です。
でも、昨日のお祭りにしても一から作るところから部落の人と一緒にすることができて、大山不動尊の境内に上がって宮立ちを奉納していると、「いいお祭りだな、一年に一回このようなお祭りがあるのはいいな」と心から思いました。
太鼓と笛の音、人々のざわめきは心をいよいよ昂ぶらせます。
夜の片づけを終えて、お隣さんと一緒に歩いて帰っていると「この暮らしをしていけばいいんだな。自分の選んだ道を歩んでゆけばいいんだな」と思えました。
祭りという大きな区切りを終えて、また今日から日常が始まります。
暮らしを作る日々を続けていきます。