楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

千葉大にてプレゼンをみる

午前中にばたばたと用事を済ませ、
午後は車の中で簡単におにぎりを食べて、
一路千葉大へ。
わざわざ一時間半かけて、なぜ千葉大に行くのかというと。


昨年秋に、千葉大の「ボランティア実践論(応用編)」という講義を履修している
9人を、ここ大山に受け入れた。
ボランティアを学び、実践する授業とのことで、
その現場を廃校になった旧大山小でやりたいというのだ。
そこで、地元の仲間と作っている大山廃校を考える有志の会のメンバーとともに、
1泊2日の短い期間ではあったが、農作業体験や有害獣駆除体験、そしてホームステイをした。


千葉大には、図書館にプレゼンテーションをするためのオープンスペースがある。

授業をとっていない学生たちもプレゼン等の発表をみることができる場所で、
とても興味深い場所だった。


今回のプレゼンは、3年生もいるものの1、2年生中心で行っていた。
プレゼンの構成は、現状把握→解決策の提案→解決策を講じた際の予測される結果に分かれていた。


例えば、大山地区移住者獲得キャンプという提案があった。

1 現状把握
大山地区は、人手不足である。
魅力ある地域であることをアピールしたい。

2 解決策
田舎暮らしを体験できるキャンプを行う。
参加者だけでなく、大山地区住民も参加した交流主体のキャンプにする。

3 予測される結果
魅力を感じて、移住する。
移住には一足飛びに行かなくても大山地区住民のお手伝いができれば、
体験と、お手伝いと、双方に価値のあるものとなる。


実際はもう少し丁寧に語られていたのだけど、こんな感じで構成されていた。
今現在、このような取り組みはあちこちでやられているのだけれど、
学生たちからこういう提案が出て来たことはうれしいし、
私たちがこれまでやって来たこととは少し違う方法で行えるかもしれない、と思うと
楽しくなってくる。


他にも、
ハンセン病と向き合う。
学生ボランティアをどう増やすか。
という二つのテーマでプレゼンがなされた。


率直な感想としては、みんなよくまとめたなと思った。
学び、考えたことがてらいなく素直に表現されていて、
心を打たれた。
彼らの発表から学んだことは、問題に真剣に取り組んでいることが
伝われば、人の心に届かせることができる、ということ。
今日千葉大まで足を運んで、本当によかったと思った。


先生方からは、来年度は大山地区をフィールドとした通年授業を計画していることを告げられた。
あらあら。これって、結構面白いことになりそう。
計画にも、関わらせてもらいたいな。


授業後は、先生方、残ってくれた学生たちと中華料理を食べにいった。
本当にまじめな学生たちで、自分の学生時代を思うと恥ずかしくなるほどだが、
それはそれ。


今は私も現場を作ろうと活動しているし、
彼らも真剣に学び行動しようとしているのだから、
私は私のやるべき現場作りをしようと思うのだった。