楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

寛容さのない社会の中で

愛知県は岡崎市から車で学生たちが自然王国を訪れた。
教師になりたい子たちが多いグループだった。
岡崎市で、毎週「無料塾」というのをひらいて、
小中学生に勉強を教えているとのこと。

子供の頃から小学校の先生になりたかったんです、
という大学2年の男子学生の話を聞いて、
こんな熱い思いをもった人に教えてもらえればな、と思った。

今、私の上の娘が小学一年生だが、
教師という仕事もなかなか大変なものだと思う。
小学生など、まだまだ言葉の深いところまでは簡単には伝えられないし、
どうしても画一的な教化が施されるのもやむを得ないだろう。
それに、親たちを含めた社会も、教師たちに対して完全を求める。
いや、これは教師たちだけに対してではなく、今の社会は何か、
対象に対して完璧を求めているような気がしてならないのだ。
寛容さを失った社会の中で、真摯な思いを持った人々が痛めつけられていくのを
見るのは忍びない。
でも、誰かがやらなければならない仕事だし、その仕事に従事する人々に対して
尊敬するとともに、何かそれに主体的に関わることが必要なのではないかと思う。
予定調和的な学校行事を進めるだけではなく、
主体的で、自治的なものをなにかやれないか、と妄想するのだ。

今日来た学生たちはちょうど20歳前後の子が多かった。
世間一般には立派な大人だけど、
大豆の草取りをしながら、出会うカマキリやバッタ、クモ、そしてカエルに対して
いちいち大騒ぎ。
なんだかかわいくなってしまった。
自然に出会ったときの新鮮な驚きを、いつか子供たちに伝えていける教師になってほしいな。

もちろん、予定されていた大豆の草取り作業も、彼らは完全に終わらせましたよ!
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