楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

田の管理


明日は新しく借りた「房田」の田んぼの田植え。
水が漏れてしまい、先日は田植えが途中までしかできなかった。
今日、雨が降ったので何とかたまっているけど。


石田さんに、何度も
「水がたまっているか見ておけ」と言われていたが、
これほどまでに重要だとはわかっていなかった。
新しく借りた田も棚田で、天水田なので、
雨水をためるしか田に水をためる方法がない。


しかも、田の中にはザリガニがいる。
アメリカザリガニだ。
こやつは、田のくろ(水を止めるために田の土を塗っている)に
穴を開けてしまう。
彼らにとっては生存に必要な行為だが、
私たちにとっても、ザリガニのあける小さな穴が
「アリの一穴」となり、田の水がすべてもれることになってしまう。
やむなく、今日は何匹もつぶした。


つぶすなんて残虐な行為だと思われるかもしれない。
でも、今の私にはザリガニをつぶすことは必要な行為だ。
子供のころは、かっこいいと思って、飼ってまでいたけど、
今は見ると容赦ない。


もちろん、殺すとき心が痛むときがある。
すまんなぁ、と思いながら殺している。
本来の概念には及びもつかぬが、
親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
といった言葉の意味を万分の一ほど理解した気がする。


都市では虫を殺すことなんて本当に少なくなっただろうけど、
農作業をしていると、生物とのかかわりがほとんどである。
歩くたびにクモがささっと出てきたり、ばったが飛び出したり。
畑を起こせばミミズが出てきたり。


好きな本の中に

「ニンジンから宇宙へ」―いのちの循環を知り、土と人を生かす

「ニンジンから宇宙へ」―いのちの循環を知り、土と人を生かす


という本がある。
著者は、ニンジンを通して
独自の「循環農法」というやり方にたどり着く。


そこまでは行かないかもしれないけど、
生命とのかかわりの中から何かを
見出せていければと思う。


明日は田植えだ。
どんどん学んでゆこう。