楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

涙雨


アスパラガス、去年は会員のみなさまに、何回も
作業を手伝っていただきました。
春、夏の草取り、冬の片付け。
草取りは、草が大きくなってしまってからの
作業になってしまいとても大変でしたねぇ。
本当にありがとうございました。
今年こそは、草を見ずして草をとる!上農の道を
歩まねばなりません。
(農業の言葉に、「下農は、草を見て草をとらず、
中農は草を見て草をとり、上農は草を見ずして
草をとる」という言葉があります)


春の芽生えに向けて、
午前中にアスパラの支柱立てをしました。
去年の台風で曲がってしまったトマトの傘用の
直管をあらかじめ切断してあります。
畝の両端に直管を垂直に立て、その二本をつなぐ形で
別の直管をクランプで止めます。
横につけた直管の上にフラワーネットが乗るようにします。
こうすることによって、アスパラの重みでネットがずり落ちたりするのを
防ごうという工夫です。毎回支柱立てを工夫してきましたが、
今回で確立できそうです。
トンネルのかけ方もそうですが、工夫を重ねてだんだんと
王国流の栽培法が確立してきています。


夕方ころ、藤本のおばあちゃんの家に降りてゆくと、
三尾さんから、「ジローが死んだよ」
と聞かされました。


えっ?


おばあちゃんによると、今朝まで生きていたそうです。
ずっと外にいるから、おばあちゃんが何度か小屋に入れたそうですが、
又出てきて外で寝ていたそうです。


ジローは、ずっと昔から自然王国にいた犬です。
私が来たころには、もう歩くスピードも遅く、
ほえるのも弱々しい感じでしたが、たまには一緒に
散歩したりもしていました。
しかし、2004年冬に新しくたなこが来て、子犬が二回生まれ、
里親を探したり、残った犬たちの日々の世話をしているうちに、
ジローの存在は、私から離れてしまっていました。
後悔先に立たずです。「ああしてやればよかったな」と
思っても、ジローはもう死んでしまった・・・


おばあちゃんは、「年だから仕方がないね」
と言っていました。
三尾さん、ちょうさん、石井さんと四人で墓穴を掘りました。
そして、花の種をたくさんまきました。
きれいな花がたくさん咲く日を待っています。