楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

山川草木悉皆有仏性


ふきのとうは、花が咲き始めているものが増えてきました。
もう旬を過ぎてしまったようです。


私たちには、おいしいものをいつまでも、いつでも食べていたい
という欲求があり、生産者も流通者もそれを実現しようと
必死に活動してきました。


それは事実として、認めなければならないと思います。
保存技術と流通形態が発達しなければ、ふきのとうは都会で
食べれないのですから。


ふきのとうが花が咲くまでほっておくのは、
宝の山を捨てるのと同じでもったいないのかもしれません。


せっかく豊かな自然の中にいるのに、
毎日の変化に意識を集中させていないために
見逃していることが多いんだな、と思います。


でも、今日の私にとっては、こんなにふきのとうがかたまって
生えているのが感動だったのです。
山小屋の裏にある休耕田の水たまりにあるのを発見しました。


人間に食べられるためでなく、ふきのとうはただ春になれば芽を出す。
人間の営みは、自然界の当たり前の営みの
たった一つの引っかかりに過ぎないのだ、と思います。


今日は東京から住宅関係の建築デザインなどをやっている方たちが
王国で社員旅行をしたい、と訪問してくれました。
3人のうち2人は花粉症で、山武杉のすさまじい花粉に
完全にやられてしまっていました。
私もなんか気分的に鼻がむずがゆくなってしまいました。


彼らが王国に来てくれるかはまだわかりませんが、
もし実現できたら、ぜひ自然の当たり前の暮らしの一端を
味わってほしいです。