楽喜舎日録

2013年1月から始めた「楽喜舎」(らっきしゃ)の日録。日々の暮らしからみえてくるものを発信します。日々実践!

鶏糞を運ぶということ


養鶏家のSさんは、お年を召しているので、
鶏糞の片づけがしんどい。
私たちは、買ってでも鶏糞がほしい。


処理に困るものを喜んで引き受けるというのは
とても面白いですね。
お互いが喜べる関係ができました。


Sさんも、いろいろと話しかけてくれるようになりました。
今度は、有機農法でやっている人たちの
集会に参加できるかもしれません。


農家は、みなさんご存知のとおり高齢化しています。
若い者がいるとは言っても、私たちは素人も同然で
なかなかお役に立てない。


でも、全てはそこから始まるのだと思っています。
今はなにもできなくても、あきらめずになんにでも挑戦していって、
少しずつ技術を身につけていけばいいと思っています。


「焦らずにやる」ということは、
「急がずに急ぐことだ」と、大阪にいるボスが言っていました。
禅問答のようですが、なんとなく意味がわかります。


心ばかり急いて何も手に付かない、という状態ではなく、
やるべきことを描いてそれに向かって行っている、
しかし、心は穏やかである、という状態を目指します。


今日は昼から、長野県飯山市の役所の人たちが王国を訪ねてくれました。
自然王国の活動に関心を持ってくださっているようで、
私では不十分ですが、活動の説明をさせてもらいました。


お役に立てたかどうかわかりませんが、
私が一番伝えたかったことは、
「何かあれば飯山市役所のだれだれさんを
訪ねれば何とかなるよ、という関係を作ってください、
ということです。


どれだけ田舎暮らしがしたくても、
新規就農、といった瞬間に「500万円はないと無理だよ」
といわれてしまえば、
金のない若者はなかなか進めません。


もちろん、金がなければ何もできないのはわかりますが、
そのような若者でも何とかスタートできるシステムは
作れないでしょうか?


鴨川自然王国で、そのシステムを構築したい。
すぐ実現できなくても、
私はここでその糸口を作ります。


いつかきっと、そういう場所が必要になるはずです。